スタッフStaff

渋谷東収蔵庫には、館長のほか、十二名のスタッフが在籍しています。彼らは、収蔵、調査、修復、展示、広報、開発、頒布、ならびに説明のつかない出来事への初期対応を担当しています。

いずれも寡黙ではありますが、収蔵品に対してはきわめて誠実です。当館のスタッフは、石膏像として確認されています。これは肖像であると同時に、勤務形態の一種でもあります。

館内で彼らを見かけた際は、どうぞ静かに会釈をお願いいたします。返事がなくとも、勤務中です。

泉谷 東十郎
No. 00 泉谷 東十郎 館長 Tojuro Izumiya

Director

館長

渋谷東収蔵庫 館長。当館があまりにも説明しやすくならないよう、全体を見守っています。

館長挨拶を読む

Staff

十二名のスタッフ。

菅野 高明
No. 01 菅野 高明 主席学芸員 Sugano Takaaki

収蔵品の来歴、展示構成、作品解釈を横断的に見つめながら、当館における収蔵と公開のあり方を整えています。作品を分類するだけでなく、作品がもう一度語り始めるための静かな場所を用意することを大切にしています。

西野 麻里子
No. 02 西野 麻里子 西洋・近代/渉外 Nishino Mariko

西洋美術、近代美術、ならびに海外機関との関係整理を担当。公開データの出典確認、作品情報の整理、対外的な文章監修を通じて、当館の自由な活動が常に敬意あるかたちで行われるよう支えています。曖昧な出典には、やや厳格です。

田口 涼
No. 03 田口 涼 文字・字琳派 Taguchi Ryo

常設展「字琳派展」における文字、平仮名、オノマトペの監修を担当。文字を意味の器としてだけでなく、形、音、動き、気配を持つ存在として捉えています。四十八の平仮名がどのように巡り、どの言葉を連れてくるのかを日々見つめています。

岡田 修一
No. 04 岡田 修一 修復士 Okada Shuichi

公開画像の補正、アップスケール、色調整、保存用データの整備を担当。作品を過度に美しくするのではなく、現在の鑑賞環境の中で自然に見える状態へと整えることを重視しています。残すべき傷、整えるべき曇り、触れずにおくべき沈黙を見分けることが、修復の第一歩です。

広瀬 七海
No. 05 広瀬 七海 広報 Hirose Nanami

展覧会情報、プレスリリース、SNS、来館者向けの案内文を担当。渋谷東収蔵庫の活動を、わかりやすく、しかしわかりやすすぎない言葉で伝えています。当館の少し不思議な取り組みが、美術館として自然に届くよう、日々言葉を整えています。

長谷川 慎
No. 06 長谷川 慎 クリエイティブディレクター Hasegawa Shin

渋谷東収蔵庫の展覧会、ウェブサイト、アプリ、頒布物における表現全体を統括。美術館としての品位と、ネットの世界だけに存在する収蔵庫ならではの自由さを両立させるため、館全体の見え方と言葉の調子を設計しています。当館に必要なのは、冗談ではなく、礼儀正しい異常であると考えています。

木村 亮太
No. 07 木村 亮太 アートディレクター Kimura Ryota

展示ビジュアル、グラフィック、UIの画面構成を担当。平仮名、琳派屏風、黒い3D空間、オノマトペが互いを妨げずに共存するための視覚設計を行っています。余白、階層、視線の動き、そして黒の深さに注意を払いながら、鑑賞者が自然に展示の奥へ進める環境を整えています。

石井 結衣
No. 08 石井 結衣 デザイナー Ishii Yui

アプリ内の細部、展覧会グラフィック、ミュージアムショップの商品設計を担当。文字、線、余白、質感の小さな差を大切にし、展示体験が画面の外へも静かに続くようデザインしています。目立ちすぎないことの強さを、よく知るデザイナーです。

平野 健二
No. 09 平野 健二 照明 Hirano Kenji

3D展示空間における光の設計を担当。現実の展示室を持たない当館において、光は建築の一部であり、作品との距離を決める大切な要素です。明るく照らすことよりも、暗さをどう残すかを考えながら、作品が見える直前の空気を整えています。

遠藤 和彦
No. 10 遠藤 和彦 音響 Endo Kazuhiko

常設展「字琳派展」における音響設計を担当。オノマトペが持つ音の気配、言葉の響き、展示空間に漂う沈黙を扱っています。音を鳴らすことだけでなく、鳴らさない時間をどう置くかも、当館における大切な展示要素です。

松本 大輝
No. 11 松本 大輝 開発 Matsumoto Daiki

渋谷東収蔵庫・公式展覧会アプリの開発を担当。漆黒の3D空間、円筒状に巡る琳派屏風、逆回転する平仮名、主役文字の接近、浮遊するオノマトペなど、当館の展示体験を技術面から支えています。鑑賞者が自然に触れられ、迷わず楽しめることを第一に設計しています。

吉田 真奈美
No. 12 吉田 真奈美 頒布室長 Yoshida Manami

ミュージアムショップおよび頒布物の企画、管理、販売導線を担当。展覧会の余韻を、図録、ポスター、カード、日用品、デジタルコンテンツとして鑑賞者の生活へ届けます。売ることもまた、作品と人が出会うための小さな展示形式であると考えています。